運転中に急に眠気に襲われた時、少し疲労がたまっているからだと思い込みがちですが、実は睡眠時無呼吸症候群が潜んでいるかもしれません。
眠気を感じる程度では病院に行く必要を感じないかもしれないですが、高速道路でたった数秒でも居眠りしてしまっただけでも、かなりの距離を進んでしまうこともあるので、交通事故につながる可能性は大いにあります。
居眠り運転が目立つ場合は、自分だけは大丈夫だと過信しないで、念のために病院に行って診察を受けてみましょう。実際にこの病気が原因で大きな交通事故を引き起こしてしまったという例もあるからです。
特に運送会社のドライバーを務めている人で、居眠り運転の症状が出た人は注意が必要です。なぜなら、ドライバーは他の業種の人に比べてこの病気になりやすい可能性が指摘されているからです。主な要因は、不規則かつ長時間の激務による睡眠障害と、規則正しい食生活を贈ることが難しいゆえに肥満体形になりやすい点が挙げられています。どちらも該当する人は定期的に検査を受けておくと交通事故を起こす可能性を低くすることができますし、突然死から自分の命を守ることにもつながります。
もし睡眠時無呼吸症候群だと診断されても、治療することはできるので、深刻になる必要はありません。症状が軽度か重度かで治療方針が異なりますが、軽度の場合は生活習慣の改善やマウスピースの装着などの方法で治療します。肥満が大きなリスクなので減量することと、飲酒と喫煙を控える方法が有効です。中等度から重度の場合はCPAP療法と言って、マスクを装着して空気を送り込むことで気道を拡張する方法が用いられます。世界中で用いられている方法で、狭心症などの合併症もよくなるんですよ。